どうも、傘を忘れた日は大概雨が降るすみえるです。
最近の仕事柄WEBで文字を起こすことが多いので小さい漢字の迷いが気になって仕方がないのです。そんなお年頃なので、今日のお話。「子供」と「子ども」どちらが正しいか自信を持って答えられますか?
結果から言いますと、「子供」が正しい表現のようです!では、なぜ色々な場面で「子ども」という表記が出てくるのか。
それでは双方の成り立ちを見ていきましょう。
1.「子供」の言葉の成り立ち
そもそも『こども』という言葉は、“人間や動物の親から生まれたもの”を表す『こ(子)』に”複数”を表す言葉『ども(共)』が付いたものです。昔は『こども』という漢字がいくつもあったそうですが、明治時代以降は、現在の漢字の『子供』に統一されました。これは、子共が単数形として使われるようになったために別の漢字を当てて「子供」としたようです。いわゆる“当て字”で特別な意味がある訳では無いのです。
2.「子ども」の成り立ち
先に説明した「子供」の「供」が、供えるという字だったために、字だけを見た人が「子」を「供える」(=付き従えるの意」)と読んだことで、ここ数年の差別助長を防ぐため「差別的な印象を与える」として長らく「子供」の使用を敬遠されてきたそうです。そもそも当て字に意味は無いのですから、差別も何もないですよね。
3.「子供」はまだ印象悪い?
行政でも「子ども手当て」「子ども・子育て支援法」など「子ども」が優勢だが、5・6年前くらいから文部科学省が「子供」表記の統一に乗り出したようです。
また、漢字とひらがなを交ぜて表記する「交ぜ書き」を問題視する声も以前からある。「はれ、ときどきぶた」シリーズで知られる児童文学「子ども教信者は目をさましましょう」作者の矢玉四郎氏はウェブサイト http://butagoya.o.oo7.jp/gaki.htm http://butagoya.o.oo7.jp/gaki.htmを運営しており、下記のような主張を展開している。
“「子供は熟語です。熟字訓というもので、いわば当て字です。コドモという音は万葉のむかしからあります。(中略)江戸時代にコドモに、子供という字をあてたようだ。子供は当て字で二字熟語です。子ども、こ供とは書けない」”
同年に自民党の木原稔議員が「子ども」の交ぜ書き問題を文科省委員会で取り上げました。同氏はビデオレターでも「子供に対して『子どもは漢字で書きなさい』といいながら、大の大人が交ぜ書きにしている。さらに公用文でも交ぜ書きが横行しているのには違和感を覚える」と主張している。こうした指摘を受けて、文科省では協議がなされ、差別表現でないと判断、統一に至った。
4.現状はどちらが使われているのが多いか
熊本日日新聞(「くまにちコム」同年8月配信)によると、同省は「各教育委員会に『子供』を使うよう呼び掛ける考えはない」との見解を示していて、現状はあくまで省内の公文書に限るようです。
一方でメディアでは、表記は「子ども」が多い。記者が使用する「記者ハンドブック」(第12版・共同通信社)をみてみると、「子供・子ども」と記載されており、「一般的には『子ども』が多く使われている」と注釈が入っている。だが広辞苑には「子供」としか書かれておらず、この説明はハンドブックならではだろう。 実際には、新聞各社の記事ではどちらの表記も使われているようです。以前、校閲部長の「コドモは『子供』と書くべきだ」というコラムを載せている産経新聞でも「子ども」表記の記事は存在します。メディアでも、いずれの表記を用いるかについて明確なルールを設けていないとみられます。
あとがき
要するに、ケースバイケースで、反感を買うかたが多いようなら「子ども」、それ以外は「子供」という使い方になりますが、辞書と文献からは「子供」が正しいということになりました。
混ぜ書きというワードが出てきたので、これについてもまた調べてみようと思います!
最後まで読んで頂きありがとうござきました♪
他にも気になる言葉のお話はコチラからどうぞ!
どうも、傘を忘れた日は大概雨が降るすみえるです。
最近の仕事柄WEBで文字を起こすことが多いので小さい漢字の迷いが気になって仕方がないのです。そんなお年頃なので、今日のお話。「子供」と「子ども」どちらが正しいか自信を持って答えられますか?
結果から言いますと、「子供」が正しい表現のようです!では、なぜ色々な場面で「子ども」という表記が出てくるのか。
それでは双方の成り立ちを見ていきましょう。
1.「子供」の言葉の成り立ち
そもそも『こども』という言葉は、“人間や動物の親から生まれたもの”を表す『こ(子)』に”複数”を表す言葉『ども(共)』が付いたものです。昔は『こども』という漢字がいくつもあったそうですが、明治時代以降は、現在の漢字の『子供』に統一されました。これは、子共が単数形として使われるようになったために別の漢字を当てて「子供」としたようです。いわゆる“当て字”で特別な意味がある訳では無いのです。
2.「子ども」の成り立ち
先に説明した「子供」の「供」が、供えるという字だったために、字だけを見た人が「子」を「供える」(=付き従えるの意」)と読んだことで、ここ数年の差別助長を防ぐため「差別的な印象を与える」として長らく「子供」の使用を敬遠されてきたそうです。そもそも当て字に意味は無いのですから、差別も何もないですよね。
3.「子供」はまだ印象悪い?
行政でも「子ども手当て」「子ども・子育て支援法」など「子ども」が優勢だが、5・6年前くらいから文部科学省が「子供」表記の統一に乗り出したようです。
また、漢字とひらがなを交ぜて表記する「交ぜ書き」を問題視する声も以前からある。「はれ、ときどきぶた」シリーズで知られる児童文学「子ども教信者は目をさましましょう」作者の矢玉四郎氏はウェブサイト http://butagoya.o.oo7.jp/gaki.htm http://butagoya.o.oo7.jp/gaki.htmを運営しており、下記のような主張を展開している。
“「子供は熟語です。熟字訓というもので、いわば当て字です。コドモという音は万葉のむかしからあります。(中略)江戸時代にコドモに、子供という字をあてたようだ。子供は当て字で二字熟語です。子ども、こ供とは書けない」”
同年に自民党の木原稔議員が「子ども」の交ぜ書き問題を文科省委員会で取り上げました。同氏はビデオレターでも「子供に対して『子どもは漢字で書きなさい』といいながら、大の大人が交ぜ書きにしている。さらに公用文でも交ぜ書きが横行しているのには違和感を覚える」と主張している。こうした指摘を受けて、文科省では協議がなされ、差別表現でないと判断、統一に至った。
4.現状はどちらが使われているのが多いか
熊本日日新聞(「くまにちコム」同年8月配信)によると、同省は「各教育委員会に『子供』を使うよう呼び掛ける考えはない」との見解を示していて、現状はあくまで省内の公文書に限るようです。
一方でメディアでは、表記は「子ども」が多い。記者が使用する「記者ハンドブック」(第12版・共同通信社)をみてみると、「子供・子ども」と記載されており、「一般的には『子ども』が多く使われている」と注釈が入っている。だが広辞苑には「子供」としか書かれておらず、この説明はハンドブックならではだろう。 実際には、新聞各社の記事ではどちらの表記も使われているようです。以前、校閲部長の「コドモは『子供』と書くべきだ」というコラムを載せている産経新聞でも「子ども」表記の記事は存在します。メディアでも、いずれの表記を用いるかについて明確なルールを設けていないとみられます。
あとがき
要するに、ケースバイケースで、反感を買うかたが多いようなら「子ども」、それ以外は「子供」という使い方になりますが、辞書と文献からは「子供」が正しいということになりました。
混ぜ書きというワードが出てきたので、これについてもまた調べてみようと思います!
最後まで読んで頂きありがとうござきました♪
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