どうも~、英語通訳専門士という謎の肩書もあるすみえる(@PSumiele)でございます。
今回は、普段何気なく使っているけれど違和感のある日本語ってありますよね!正しい日本語ってなんだろうって考えた時に、意味はなんとなくわかっているけれど実は言い方によっては間違って使いがちで意味も違ってきてしまう言葉たちをご紹介しようと思います!これを読んで、「え?それって間違ってたの?」ってなる言葉が結構あったので、自分の備忘録がてら書かせて頂こうと思いますね。何か新しい発見があれば嬉しいです!では、行ってみましょう♪
とんでもございません ✖
〇 とんでもないことでございます。
「とんでもない」は、「思いがけない、意外な、全くそうではない」という意味ですね。丁寧に言おうとするときに、「ない」→「ありません」→「ございません」と、頭の中で変換してしまうと思いますが、実は間違っています!「とんでもない」で一つの言葉なので、「ない」だけを切り離して別の言葉におきかえるのはおかしいわけです。例でいうならば「ありえない」→「ありえございません」のような感じでしょうか。気持ち悪いですよね(笑)なので、「とんでもない」→「とんでもないことです」→「とんでもないことでございます」となるわけです! いいづらいですけどね(笑)
二の舞を踏む ✖
〇 二の舞を演じる
「二の舞」とは舞楽(ぶがく:舞が伴う雅楽)の曲名で、「安摩(あま)の舞の次にそれを見ていた二人の舞人(笑い顔の面の老爺と腫れただれ顔の面の老婆)がコミカルな動きで安摩の舞をまねて踊る舞のことを言います。安摩の舞に対するアンサー舞(笑)なんですね。人の後に出て来て前の人と同じことをしたり、面白いしぐさをしたりすることから、「二の舞」は前の人の失敗を繰り返すという意味になったわけです。なので、舞は踏みません!舞は演じて下さい!ちなみに、「踏む」は「二の足を踏む」と混同していると思われますが、意味も「ためらっている、しりごみしている様子」と全く違うので気を付けましょうね!
熱にうなされる ✖
〇 熱に浮かされる
「熱に浮かされる」という言葉は、「病気で高熱によってうわごとを言う・前後を忘れて夢中になる」という意味なんです。もし、「うなされる」をつかうとするならば「悪夢にうなされる」くらいしかうなされることはないかもしれません(笑)これと混同して使われているため、このまちがいが起きやすいようです。「浮かされる」という言葉もなかなかなじみがないですが、そもそもこの言葉自体に発熱などで意識がはっきりしなくなる、心があることのとりこになる(音楽に浮かされる)、茶などを飲んで神経が興奮する(茶に浮かされる)など、文章として使われることが多いようですね。私のブログにも浮かされてもらえると大変うれしいです(笑)
取りつく暇がない ✖
〇 取りつく島がない
「取りつく島がない」は、相手がつっけんどんで話を進めるきっかけがみつからない/頼れる所もなくどうしようもないという意味の言葉です。語源は海にでた船が停泊する島がなくて途方にくれているところからきているんですね!なので、船は暇には停泊できないわけです!島に泊めてあげて下さい(笑)
明るみになる ✖
〇 明るみに出る
「明るみに出る」は、知られていなかったことや隠されていた事実が、世間に広まる、公になるという意味で、「過去の悪事が明るみに出る」と使われますね。隠されていて見えていなかったものが、見えるところ「明るみ」に出てくるということになります。過去の悪事が、めちゃくちゃ眩しい何かだったら話は別かもしれませんが、それでも明るみにはならないように気を付けましょう♪
怒り心頭に達する ✖
〇 怒り心頭に発する
心から怒りがこみあげるという意味のこの言葉ですが、心頭とは「頭」ではなく「心」のことなのです!頭だと思うと、達しそうですが、心の中に生まれ出るものなので「発する」が正しいですよ!ちなみに、読み方はハッスルではなく、ほっするです。ハッスルしないでくださいね(笑)
間が持たない ✖
〇 間が持てない
時間がもてあましたり、会話が途切れて気まずい時間ができることを「間が持てない」といいます。「間が持たない」は、「間」を保持することができないという保つという言葉と勘違いしやすいので、この言い間違いが起きるんでしょう。
押しも押されぬ ✖
〇 押しも押されもせぬ、押すに押されぬ
「押しも押されもせぬ」は「実力があり、堂々としている様子」という意味で、「押すに押されぬ」は「(争うまでもない)厳然たる事実」を意味します。
この両方が混ざってできた誤りワードが「押しも押されぬ」だと思われます。
そのため、「押しも押されぬ人気」「押しも押されぬ事実」どちらも誤りです。文法的にみると、わかりやすいのですが、「も」という言葉は同様のことを並べる副助詞なので、~も~もとなるのが正しいので、~も~ないというのは日本語的に違和感もでちゃうんですね。
うる覚え ✖
〇 うろ覚え
ぼんやりとしか覚えていない状態や、ある事象に対する知識が曖昧で、その実態についての知識が欠落している状態を指す言葉の「うろ覚え」です。たまに耳にする「うる覚え」。うるってなんでしょう(笑)言葉のなかで聞くと聞き落としがちなので、あまりきづかないかもしれませんが、正確には「うろ覚え」。「うろ」という言葉は、「うろ(空・虚・洞)」を語源としている、空洞のことです。中身がスカスカの記憶といった意味合いでしょう。
親不幸 ✖
〇 親不孝
この親不孝者めーという、悲しい現実のときにしか聞かないかもしれませんが、この親不孝という漢字を「不幸」と間違いやすいので、気を付けましょう!逆の意味を考えると分かりやすいですが、逆の言葉は「親孝行」なので、「孝行」でない場合は「不孝」になるんですね!
後で後悔する ✖
〇 後悔する
「後悔」という言葉自体が、「後で悔やむこと」という意味になりますので、「後で」を付ける意味がないんです!会話の勢いで「後で後悔することになっても知らないよ!」なんて言われることもありますが、そんな時にはぜひこう返してください。 「後悔は後にしかしないよ!」と(笑) ちなみにほかの言葉で違和感を共有すると、 「腹痛が痛い 食感を感じる 予め予習する」という間違いがあります(笑)気を付けましょう♪
あとがき
いかがだったでしょうか。結構間違えやすいですよね!書いている私も、あーそう言われれば違和感あるなーという言葉もちらほらありました。日本人として生まれたからには美しい日本語と語源も合わせて知っておくと、さらに日本が好きになれるかもしれません♪
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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